実行委員長 喜多倖子

 皆さん、こんにちは!地球の教室2023の実行委員長をさせていただきます、喜多倖子と申します。地球の教室は学生が主体となり運営しており、地球科学に興味のある学部生から院生・社会人まで広い年代の方と行う分野横断型の勉強会です。地球の教室は2016年度の海洋と地球の学校より名称を変更し、今回で5回目の開催となります。地球の教室2020は新型コロナウイルスの影響により直前での中止となってしまい、本当に残念でした。地球の教室2022は現地開催の方向で企画中です。地球の教室は、コミュニケーション・エデュケーション・エクスカーションを軸に活動しています。参加者の皆さんとのデスカッション、講義、巡検などを通して,本教室が新たな見識・視点を得るきっかけになればと思っております。分野に関係なく、多くの皆さんの参加をお待ちしています。

 さて、今年のテーマは地球の教室2020に引き続き「都市と人間」で、「地理学」を扱います。地理学は、自然環境の法則性や自然が人間社会に与える影響など地球科学的側面の強い内容について研究する「自然地理学」と人間社会のありようを地理学的な特徴と結びつけて研究している「人文地理」に大きく分けられます。地球科学的な自然界の事象にとどまらず、経済学、歴史学、人間の営みにも焦点を当てており、地理学は私たちの暮らしと密接に関係しています。現代社会は、自然災害の頻発化、昨今のCOVID-19に代表される感染症の流行、地球温暖化による極端気象イベントの頻発化、など様々な課題を抱えています。これらの課題は、私たちの暮らしと隣り合わせであり切っても切り離せません。このような現代の多様な課題について、私たちは分野に関係なく考えていく必要があり、私たちの暮らしに密接に関係している地理学は有益な視点を与えてくれるでしょう。

 最後になりますが、COVID-19の影響で先が見通しづらい状況ではありますが、無事開催できるよう努めてまいります。この場をお借りして、開催にあたりご協力・ご支援いただいた先生方、企業の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

 



副実行委員長 中村朋暉

 こんにちは!地球の教室2023の副実行委員長をさせていただきます、中村朋暉と申します。今回の地球の教室は「都市と人間」がテーマであり、COVID-19の流行により延期となってしまった地球の教室2020をリニューアルさせた内容となっております。本教室でこのような「地理学」を題材にするのは初めての試みであるため、私を含め実行委員一同、今回の地球の教室の開催を非常に楽しみにおります。

 ところで、この文章を読んでくださっている皆様は、「地理学」と聞いてどのような学問を思い浮かべるでしょうか。高校までの地理学のイメージから、文系科目として捉える方も多いかもしれません。しかし地理学は、地形学、気候学、水文学、経済地理学、都市地理学、歴史地理学、etc.. といったように、ここには列挙しなかったものも含めて多種多様な幅広い分野から成り立っており、その各々の分野では時に理系的、時に文系的な思考が要求されます。したがって、地理学は文理融合型の学問と言うことができます。だからこそ、今回の地球の教室2023には是非とも文理の壁を越えて、様々なバックグラウンドを持つ方々に参加していただきたいと考えております。地理学に興味・関心がある方であればどなたでも大歓迎です。そして、参加者の皆様と講義や巡検、ディスカッションを通じて、地理学の奥深さ・面白さを一緒に共有できたら幸いでございます。

 近頃はCOVID-19の流行により相変わらず不安定な状況が続いておりますが、今回こそは無事開催できるよう実行委員一同尽力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。最後になりますが、本教室を開催するにあたり講義を快く引き受けてくださった先生方に心より感謝申し上げます。